標高2,400mの富士宮口五合目を出発。樹木はなく、高山植物のオンタデが山頂に向かって延びる。六合目の山小屋からは平らな道が続き、駿河湾、相模湾、伊豆半島の眺望が満喫できる。宝永火口縁では、まるでギリシャの円形劇場を思わせる岩壁の迫力に圧倒される。時間にゆとりがあるなら、第一火口底に降りて空を仰いでみよう。第二火口へと下り出した所で周遊道に合流し、カラマツやダケカンバに覆われた山道を降りる。沢を横切り、下界の展望が開けてくると、まもなく五合目駐車場の東端に出る。